質問
先日、自宅の壁に車をぶつける単独事故を起こし、修理費が30万円だったので保険を使って車を修理しました。しかし等級が下がり、次の更新からの保険料がかなり上がってしまいました。
そこで他の保険会社に移ろうかと思っているのですが、このような場合他の保険会社に移ったら等級がもとに戻って保険料が安くなったりしますか?
結論
等級は他の保険会社に移っても変わりません。
残念ながら、移っても等級は変わりません。
ただし、プランを変更したり保険会社の競争上、保険料は安くなるかもしれませんので他の保険会社の見積りを取ってみる価値はあると思います。
等級が変わらない理由とそもそもの自動車保険の等級制度と等級を上げる方法について以下で説明していきます。
等級が変わらない理由
保険会社は保険会社同士で各顧客の等級情報を共有しているため、保険会社を変えても等級が上がるという事はありません。
金融機関やカード会社が顧客の信用情報を共有しているのと同じですね。
自動車保険の契約時に必ず事故歴が聞かれます。その後すぐに審査にかけられて他の保険会社での事故歴を調べます。その際に事実と異なる情報を伝えていると、すぐに虚偽の申告が判明します。
罪に問われるということはありませんが、確実に発覚するので虚偽はやめましょう。
等級制度の仕組み
自動車保険の等級制度とは、簡単に言えば「そのドライバーに付けられた評価」みたいなものです。
無事故・無違反で1年間過ごし、保険を継続・更新すると等級が1つ上がります。
逆に保険を使った事故を起こすと等級は3つ下がります。
この等級はただの点数というわけではなく、この点数がそのまま保険料の割引率となります。例えば等級の最大等級である20等級の割引率は63%、逆に1等級は-52%の割引率です。
保険に初めて加入する場合は6等級から始まるため、20等級に最短で到達するためには14年間無事故である必要があります。
気の遠くなるような年月ですね。
質問者様が6等級で事故を起こしていたとすると、等級は次の更新時に3等級下がっています。等級は1年無事故の場合1等級上がるので、正規の保険料となるには3回の更新が必要で事故を起こしてから3~4年かかることになります。
この3回の更新で失う金額よりも修理費の方が安い場合は、保険事故にせず自腹で修理費を払う方が全体的なコストは抑えられます。
等級を上げる方法
初めて入る人は6等級からスタートするためそこがひとつの基準となり、そこから上の6~20等級の事を「メリット等級」といい、割引率は上がっていきます。逆に基準から下の1~5等級の事を「デメリット等級」といい、保険料が通常よりも割高となります。
もし、質問者様並びにこのページをご覧の方がこのデメリット等級であった場合、保険を解約することをオススメします。
自動車保険の等級制度は、保険未加入で13ヶ月経つとリセットされる、つまり新規6等級からスタートできるという制度があるのです!
事故後、車に乗らないもしくは無保険で車に乗って、13ヶ月過ごせば新規6等級で再加入することになり、最もコストを抑えることが出来ます。ただし、無保険での公道走行を絶対にオススメできません。余程の事がない限り、運転は控えましょう・・・
本当に必要な自動車保険の補償を選びましょう
最近私は新車で車を購入し、さすがに買ってすぐに事故で廃車を選択することはつらいので
もし事故で廃車となった場合でも車両価格が補償されるタイプのものを選びました。
こちらのタイプは自損事故や当て逃げなどにも適用されます。
しかし、車によっては廃車にした方がお得なケースもあります。
たとえば、経年劣化・走行距離10万km以上・水没車・車検切れ・長期放置車など、いわゆる「訳あり車」です。
本来であれば廃車費用を支払わなけれならないような車でも、カーネクストに廃車買取を依頼をすれば、
思わぬ査定額をつけて買い取ってくれる可能性が高いです。
廃車となってしまった場合はこういったサービスを活用するとよいでしょう。
まずは、廃車となる前に自分にとって本当に必要な自動車保険の補償内容を書き出し、
複数の保険会社で見積りをとることが大切です。